【僕の夢】
4000メートルのがけに囲まれ、外の世界を知らない町がありました。
町はえんとつだらけ。
そこかしこに煙が上がり、あたまの上はもっくもく。
朝から晩までもっくもく。
えんとつ町に住む人は、くろい煙に閉じ込められて、
あおい空を知りません。
かがやく星を知りません。
絵本、えんとつ町のプペルの冒頭です。
なんとなく、今の私たちの状況を表していませんか。
未知のコロナウィルスに襲われ、人が今まで以上に誹謗中傷や魔女狩りで、人を傷つける。私たち自身が、くろい煙で空を覆っているのではないでしょうか。
まずは、私自身がこのくろい煙を払う必要があります。
私が、くろい煙を吐き出してきた経緯を書きますね。
今から15年ぐらい前に、いろいろなことで会社がガタガタになりました。経営者ですから、会社がガタガタであれば、個人も家族もガタガタです。
そこで、思い切って業界の慣習を破り、新しいスタイルで経営をすることにしました。
当然、業界の人たちからは総バッシング。それはそれはすごいものでした。
まあ、昨日まで仲間と思っていたのに、それを裏切るのですから当然といえば当然です。
少なくとも、建設業界という狭い世界だけから判断したら、最悪中の最悪な奴です。
よってたかって、とはこのことで集団総リンチ状態です。
当然、僕も覚悟の上だし、自分だけが正しいなんて言うつもりもありません。ただ、経営を立て直したい、という気持ちだけでした。
僕の友人は、業界の役員会の席上で
「どうして小田島なんかと付き合うんだ!」と、トップからなじられたこともあるそうです。友人には本当に申し訳ないことをしました。
それでも、付き合ってくれてありがとう。感謝しかないです。
そんなこんなで、ある時に気が付いたことがあります。
建設業協会とかJCとかで、リーダー的な役割をしている人ほど、僕への攻撃がすごいのです。
そういう僕も、そういう人たちに対して「いじめられた仕返し」のような感情で頑張っていました。
このころから、少しづつ『くろい煙』を吐いていたのだと思います。
そりゃそうです。
根っこが復讐心ですから
そんな時に、えんとつ町のプペルと出会ったのです。
ああ、そうか!
そういう人たちだって、理想通りやろうと思っていた時期もあった。むしろ、リーダーをするぐらいだから他の人より正義感は強いはず。
ところが、いろんな事情でそういう理想や夢に「折り合い」をつけてしまった。
折り合いをつけられた夢は「ゴミ」として、置いてきてしまった。
それなのに、僕が「置いてきた理想」に向かって行動して、成功したら自分の立場がなくなる。ゴミは輝いたらダメなんだ。
最初に攻撃したのは僕だった!!
大切なので繰り返します。
最初に攻撃したのは僕だった!!
最初に攻撃したのは僕だった!!
こんなことを、西野亮廣さんとの出会いから教えてもらいました。
僕がやるべきは、決して復讐などではない。そういう人たちにこそ「「夢を見せる」存在でなくてはならない。
僕が仕掛けた攻撃を、僕が止めなくてはいけない。
そのためには、僕自身がもっと大きな夢を持ち、夢を語りみんなに勇気や希望を与える存在にならなくてはいけない。
正直な話、年上の先輩に対する仕返し、みたいな感情がありました。でも、もう捨てます。
父親世代の頑張りで、「生きていける」「食べること」は当たり前という安心感をもらいました。
僕は、次の世代にどんな貢献ができるのかな。少なくとも、先輩に対して向けた矢印を、意味を変えて後輩に向ける時がきました。
後進に向けて、まずは夢を語っていきます。
自分が吐き続けてきた「くろい煙」に覆われたこの世界を、夢で吹き払わなくてはいけません。
そして、そんな仲間がたくさん増えていったら楽しいな。
ワクワク、ドキドキするな。
これを読んで、一緒にワクワクドキドキしたい!という方は、ぜひ連絡をください。O2にいらしてください。
夢を語り、行動することでくろい煙を吹き払いましょう。
次回から、ここに僕の夢を書きます。