先日、福島原発の見学に行ってきました。
経済産業省の木野さんには本当にお世話になりました。ありがとうございます。
今回の企画をしてくれた伊藤菜々さん、ありがとうございます。
今回は、もちろん初めての福島原発体験です。
東京電力さんの案内では入れないところにまで入れていただきました。
いろんなところで語りつくされていることでしょうが、それでも
「ある日、突然時が止まった富岡町」の姿は衝撃的でした。また、入場に際してのチェックのレベルがすごすぎです。
私たちも、建設現場入場時のチェックというのをやっていますが、比になりません。
中に入るまでに、優に30分はかかったでしょうか。氏名の確認はもちろん、入場前の被ばく量と入場後の被ばく量の確認とか、
入場するところをゾーニングして、新しいゾーンに入るたびに靴下を脱ぎ棄てるとか、それはもう半端ないチェックです。
ちなみに、靴下を脱ぐ前と脱いだ後は「違うゾーン」でなくてはいけないのです。
その徹底ぶりに衝撃を受けました。また、点検員さんの指差呼称の確認も、「本当に」確認するのです。
毎日何千人のチェックをするのに、風景にならずに「本当に指差呼称して確認する」のです。
ここの作業員さんは、1日に4000人が入場しているそうです。ここまで徹底すれば事故がない、という現実を見ました。
これは、本当に見習わなくてはいけない。
また、詳しい中身はあまりかけないのですが、原発事故に対しての私たちの「無知」がまだまだあるんだと言うことに気が付かされました。
この春から「処理水の海洋放出」が始まります。
その放出される水が「どれほど安全なのか」と言うことも確認できました。
#福島の魚はおいしい
#おいシーフード
使用済み核燃料、も「水中に保管されている」のをダイレクトに見ることができました。迫力ありましたね。
使用中の燃料が溶け出した状態のデブリも、まだまだ880トンあるそうです。
それを、来年は5グラムか10グラム処理できるとかできないとか。
もちろん、さらなる技術革新でスピードは増すのでしょうが。気が遠くなる世界でした。
でも、同じ人間があきらめずに困難に向かっています。毎日4000人もの人が困難に挑戦しています。
それも、あんな厳格なルールを守りながら。私にできることは、事実を伝えることしかありません。
もうひとつ驚いたことは、木野さんです。
キャリア官僚だったのを、福島に居残り続け、原発処理に一生向き合っていくと決めて行動していることです。
原子力を学んだものとして、その技術の「負の遺産処理」をライフワークとしている事にも感激しました。
私たち建設業も社会インフラですが、こうやって福島原発の処理を携わっている方々は、さらに崇高なインフラ整備、だと痛感しました。