現在、転職が非常に増えてきています。新卒採用で入る人も、「一生この会社で頑張ろう」と言う意識の人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
#私の時代とは雲泥の差
1人の社会人の先輩とすれば「好ましい事態である」と思います。変な義理や、親からの圧力など感じないで、自分の好きな会社を選べる、と言うのは素晴らしい時代です。
しかし、1人の経営者としては思うところがあります。別に、転職が多く困った、とかそんな単純なことではありません。
転職活動をしている人を次の3(2)種類に分けます。
A1→その人の仕事の価値<その人の給料
主に若い人に多い
A2→ その人の仕事の価値<その人の給料
年功序列であがっただけの歳をとった役職者に多い
B→その人の仕事の価値>その人の給料
バリバリで活躍している人に多い
以上のAタイプかBタイプに分かれます。そして、現在の状況がどうなっているかというと、
Aの人もBの人もその「希少性(転職希望者<受け入れ会社)」によって、入るところがある(もちろん入れる会社数はA<B)という状態です。
#記号が多くてすいません
#私はこれがわかりやすい
さて、転職者がこれから増え続けるとこのAさんとBさんの戦いになります。というか、もうそろそろそうなってきている感じがします。
厳しい話ですが、最初に淘汰されるのは、その希少性からA2さんです。次に淘汰されるのはA1さんですね。そして、生き残ることができるのはBさんのみとなります。
これが、これからの転職市場の実態となります。
転職支援会社には悪いですが、今はA 1さんやA 2さんをなんだかんだ理由をつけて、
良い企業ではなく「その人でもとってくれる会社(人材難で困っている会社)」に無理やり理由をつけては、売りつけている状態です。
そして、 2、3年後に「今の会社どうですか」と聞いて「合わないかも。。。」ときたら「では、良い会社を紹介します」となり、また次の会社へ。
紹介会社は、こう言う人を「リピーター」と呼んで、非常に大切にしています。繰り返し繰り返し、売り上げを上げてくれる大切な存在です。
#ひどいけどこれが現実
#もちろんリピーターの最後は惨め
#むしろ転職支援会社に感謝して滑稽ですらある
さて、もう間も無くAさんが転職できる時代は終わります。ここで問題は何か。それはA2さんは我慢して、今の年功序列企業で働けば、それが1番の道です。
何も問題ありません。問題はA1さんです。「転職スキル」「入社スキル」「履歴書スキル」は確かに上がっています。しかし、肝心の稼ぐ腕はどうでしょうか。
そして、ここからもっと大切な話をします。それは
BさんはA 1さんだった時代を乗り越えてきている
と言うことです!!!!!!
言葉を選ばずに言うと、A1のくせに転職などしたらBさんになれないよ
です。するとA1さんの転職理由は一択になります。それは
給料が低い
休みが少ない
などではありません。
今のこの会社ではBさんになれない
が唯一の転職理由です。
休みが少ない、給料が少ない、なんて転職理由になりません。だって、それをわかって入社しているのですから。
それを理由にすると言うことは、自分の選択能力が低かった、と言うっているだけで稼ぐ力など上がりません。
経営者として、このことを憂いています。そんな理由でやめたら、稼ぐ力がつかない、一生Aさんのまま終わる道、を選ぶことになる若者が増えていて、これは非常に由々しき事態だと考えます。
人生の結果=能力*熱意*考え方
です。みんなこの能力(手に職をつける)のアップには熱心に取り組みます。また、熱意も然り。
しかし、一番肝心の考え方が悪ければ、なんともならない。そして、上記のような考え方を教えてくれる会社、が良い会社だと思っています。
もちろん、私はこれを当社の社員に向けても書いています。
1日も早くBさんになって、本当の意味での転職ができるようになってください。そして、私はBさんに対して「この会社が最高の道である」と言うことを示す経営努力を続けます。そんな経営努力をする会社が、地元であふれたら、それが魅力ある地元につながると信じています。
私は、経営者としてそんな魅力を社員に発信できる会社にします。