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オダピン社長ブログ

2024.12.271年の終わりを迎えて

我が社では、1年の最終日に下期政策勉強会と忘年会を開催しています。
#それが昨日のこと

来年に向けての方針を説明して、社員の皆さんに理解してもらうためです。
毎年のことですが、その際に社内アンケートの解説もやっています。もう10年以上ですが、無記名でアンケートを取っています。辛辣な表現もありますが、事実も表していると思います。
#本音で回答

今回は、その解説に加え分析結果も説明しました。
結果分析すると、以下のことがわかりました。
会社に満足している:していない=7:3
不具合に対して、自責傾向:他責傾向=7:3
これを、縦軸と横軸にとって4つの象限で表すと
7*7:7*3*7*3:3*3
=49:21:21:9
≒50:20:20:10
となり、添付の図になりました。

まず説明したのは私の反省点です。
「一番左下の10%の人に対して時間をかけすぎて、右上の50%の人たちへのかける時間が少なかった。大変申し訳ない。」
という事から始めました。考えてみたら、人財とはこの50%の人たちであり、金も時間もここにかけるべきでした。そもそも、10%の5倍の人数がいるのです。
#5倍の人数

それなのに、「他人のせいにすることで会社に不満を持っている人たち」ばかり意識していたのです。これは大きな間違いでした。これは自分の意識を変える必要があります。

次に20%の説明です。
左上の20%の人たちは、「不都合は自分の責任と捉えることができるが、会社に不満がある」という状態です。これは、多くの場合は説明不足です。ある社員が、「家族手当が不満だ」というのがありました。私はその話を聞いてピンと来て、直接私が説明しました。すると2分で「この家族手当に感謝します!」と笑顔に変わったのです。説明が足りていなかったのです。
また、やることが多い、というのもよく聞く話です。しかし、それは「昇進するためにやることが明確なだけ」の話です。だからこそ、当社では30歳前後でも部長もいますし、20代の課長もいて同世代に比べるとはるかに高い年収を得ているのです。誤解があるとまずいのですが、当社では20代全員の年収が高いわけではありません。「同世代よりはるかに高い年収の人がいる」のです。それは、(年収が高くなるための)やることが明確でたくさんあるので、それを実施するとそうなります。また、いわゆるパート社員も、昇進への差別はありません。今回は、入社10年で課長になった社員がいました。彼女は、パート社員として入社して、育児休暇を2年(2回)取っています。ですから、実質8年です。それで、平社員(1グループ)から課長(4グループ)まで登ってきました。パートの時代の働きも、すべて彼女のキャリアとなっているのです。
左上の20%の社員たちには、こういう説明が不足している状態です。
#感想文を読むと相当理解してくれたみたい

さて、右下の20%です。
ここの社員たちは「何か問題があると他人のせいにするが会社に不満はない」という状態です。これを具体的に言うと「他に良い会社もないので今の会社にいる」と言い換えることも出来ます。よっていつでも「良い会社があればそっちに移ろう」と考えています。ここに必要なのは「考え方の教育」です。私からは、このように説明しました。
「良い会社というのはない。あるのは、良い自分と悪い自分です。」「良い会社に入って、あとはそこにぶら下がろう、という意識は捨てたほうがいい。そんな自分になったら、そういう子供ができて、そういう友達ができて、そういう環境から抜け出せなくなる」「楽をしてお金を稼ごうという考えは間違っている」

また、現代の転職サービスのひどさについても教えました。
ある転職エージェントから「御社で活躍できそうな社員がいます。ぜひ面接をしてみてください」という事で履歴書が送られてきました。その履歴に一部に、当社があったのです。つまり、かつて在籍していた社員でした。そんな確認もせずに、送ってくるエージェントがいます。全部とは言わないが、今のエージェントは信頼できない会社の方がはるかに多い。転職者はリピーターと呼ばれ、食い物にされているだけです。

そして決定的なことは「楽をして稼ぐの考え方の、行きつく先は『闇バイト』である」ということです。私は、転職エージェントの跳梁跋扈と闇バイトの急増は相関関係があると思っています。だからこそ、この20%の人たちは、考え方を変えなくてはいけない。
よって、我が社の魅力は、この考え方を学べるところ(教)そして、良い考え方の人に囲まれた環境である(育)であるところです。
昨日は、上記のような解説を行いました。そして当然最後には、50%の人に向けて今後の方針を説明しました。
これについては、企業秘密なので詳しくは書けませんが。それでも、納得してくれたと思います。

今朝、ある感想文が私に届きました。
「昨日の直樹さんの話は50%の(右上)人には届いたと思うが、20%(左上と右下)の人には理解されていないのでは」
という内容でした。私からの返信は
「それが、50%の人に力を入れるという意味だよね。一番大切な人に理解してもらうために話をした。そして、いかに自分たちが、正しく成長しているかという認識を持ってもらうためなんだよ。20%の人たちは、それを理解できないからそこにいる」
たった1時間の話で劇的に変わるわけではありませんが、これがきっかけとなって成長してくれればうれしいな。

今年は、こんな締め方で1年を終えました。毎年のことですが、こうやって社員たちと向き合うことで、ワクワク感が加速されます。本当に楽しい人生です。
お客さまがいるおかげで、こういう事ができる。
社員がいるおかげで、こんな思いができる。
本当に感謝しかありません。
今年も1年ありがとうございます。  深謝