プレゼントという割に、ハードモードのスタートです。
#最後は笑えますから
先日、大変に残念なことがありました。
当社の幹部社員が、社有車の中で電子タバコを吸っているの(方針違反)を目撃したのです。
本当に頑張っているし、成果も出しているし、私も可愛がっています。
目撃した瞬間、おもわず目を背けてしまいました。
「何かの間違いであってほしい」「あんなに頑張っているのに注意はしにくい」と言うのが本音でした。
しかし、「彼だけが社員ではない」「ここで見過ごせば全員のためにならない」と奮起して、直接注意して始末書を提出させました。
たかがタバコを吸っただけで?と思う人もいるでしょう。
しかし、当社の「禁煙」には歴史があり、とても重いルールなのです。
#本当に辛かった
#彼もわかってくれてうれしい
さて、ここで不具合が起きて始末書を取るとは2種類あります。
1.経済的損失が絡む不始末2.経済的損失がない不始末
今回でいえば2ですね。
1の場合は、その性格上「隠す」のは相当に難しいです。
そもそも隠せば、本当の犯罪になります。
問題は2です。
これは隠したり、嘘をついたりできます。
今回のタバコも、彼以外にもルール通りではない喫煙がされている可能性が相当にあります。
なんなら、それを見て見ぬふりをしている社員もいることでしょう。
こういう、会社の方針違反の行動(社会的には罪ではない)は嘘やごまかしがそれなりにあると思います。
#これはどの会社にも当てはまるでしょう
#守れないルールを定めている社長にも原因がある
会社の中で「嘘やごまかし」が常態化すればどうなるのか。
言うまでもありません。テレワークなども含めて、騙そうと思えばいくらでもできます。
この大きな壁を乗り越えて、お互いに疑わなくてもいい会社、にするにはどうするのか。
#結果的にさぼっている社員を見る社員が傷ついている
#さぼっている本人だけがばれていないと思っている
#社長の目は誤魔化せても社員の目は誤魔化せない
それが以下の方針です。
2については、自主申告すれば全て努力文(それも始末書の1/8の価値にします)提出で許します。
私も含めて、常にルールを守っているのは相当に難しいですよね。
私はタバコはすいませんが、ネット会議への遅刻はたまにあります。
ルールを守っていない、と言う点ではタバコも一緒です。
何なら遅刻は他人の時間を奪っています。
思い当たる節がある人は、タバコの件やその他の方針違反については、自主申告してほしいと思います。
そして、膿を出し切って「嘘やごまかしがない会社」にしましょう。
もちろん、今後もタバコに限らず方針違反(経済的損失なし)をした場合は、自主申告で「努力文提出」で終わりにします。
始末書は取りません。嘘をついたりごまかしたりする必要はありません。
#方針違反より嘘をつく方が罪が大きい
#タバコの件
#申告しない未成年の懇親会参加
#勉強会での不正申告#遅刻のごまかし
ただし、私に見つかった場合(誤魔化そうとした)は相変わらず始末書です。
それはそうですよね、ここまで譲歩してもだまそうとするのは、私というより社員に対する裏切りですから。
さて、ここからが今回の本題です。
#前段が長かった
今回の幹部の場合の再発防止を考えます。再発防止をするためには、次の2種類があると思います。
A 次にやったらまた叱られるから(恫喝方式)B次にやったら仲間の信頼を失うからどちらがいいか、言うまでもありません。
ところが、今までの方式はAばかりでした。Bにしようと言っても、良い仕組みがありませんでした。
ここに関して、実は、幹部に注意した翌朝にベッドの上に天啓が降ってきました。
#神様からのプレゼント
#メリークリスマス
今期の「経営計画発表にあたって」の冒頭に「教育は『教える』から『励ます』に転換する」とあります。
そうです、『励ます』のです。具体的に言いますね。
当社の社内の掲示板に、この幹部の始末書を貼り出すのです。
そこに、同僚や部下たちから励ましの言葉をもらうのです。
今回の例で言うと、この幹部が面倒を見た部下は相当数になります。
きっと、かなりの励ましの言葉が集まることでしょう。
この仕組みがない従来の行動は「次こそは、(社長に)見つからないように気をつけよう」ですが、
それだけ励まされたら「次は絶対に(部下からの)信頼を裏切りたくない!」になります。
これが「失敗は成功へのプロセス」なんだと確信しました。
失敗したことを恫喝して「次もやったら覚えとけ!」より、励まして「次は絶対に裏切りたくない」の方が、はるかにモチベーションが上がります。
当社の「始末書掲示板」が励ましの言葉で溢れたら、、、、、
#従来は始末書を見て陰口悪口だった
ですから社員同士でも、方針違反を見たら言い付ける、ではなく「努力文書いた方がいいよ、と勧める」の方がいいですよね。
「一緒に立ち直ろう」みたいな。何より、その方が自分がスッキリする。
周りもスッキリする。誰だって間違いはある。それを互いに認めあって励ましていくのです。
#子供に対する対応と一緒
ちなみに、これを運用するにあたりちょっとしたスパイスをプレゼントします。
私がネット会議に1秒でも遅刻したら、努力文を書きます。
#現在は1分以内の遅刻が月に3回ぐらいある
私が努力文を書いたら、その時点での全ての努力文を1枚カットします。
だって、社長ができていないなら、社員に求めるのはおかしいですよね。
#メリークリスマス
今年もあと少し。みんなで楽しい年末を迎え、来年はさらに明るい一年にしよう。