昨日は、経営計画書のアセスメント。
半期の方針の、出来ているか、そして成果が出ているか、を振り返ります。目線が「虫目線」で目の前のことしか見ていない人は、出来ている出来ていないに一喜一憂します。
「鳥目線」の人はさらに「成果ができているのか」にこだわります。つまり、何のため、がわかっているからです。もちろん、これは訓練なので愚直に幹部に指導を続けます。
中でも、今までの振り返りとしては最高傑作が生まれました。
彼は、能力があるのですが仕事に対する姿勢がいい加減で、その「力を発揮したないころ」を常に私から注意されています。
今回の振り返りも、本当に適当にやってきて、お灸を据えるためにも、「絶対に認めない」と彼の案をことごとく却下しました。
課題は「現場の不具合で同じミスをすることの対策を水平展開する」というものでした。
その対策が、どれぐらいいい加減かというと
「実際に自分ができることを持ってきて」と言うと
「これを言えばやると思います!」
言ってもやらないから、対策を練っているんだろ!
では次に
「懲罰とかではなく、もっとモチベーションの上がる対策をしよう」
「反省文とか始末書を書かせるのは?」
「馬鹿か!それはダメって言ったばかりだろ!」
というありさま。
さすがの私も、具合が悪くなってきました。これをやっているのは、彼だけではなく幹部が20人もいるのです。
その一人一人を相手にしているのに、さすがの私もこれには、精根尽き果てる寸前でした。
「失敗を繰り返さないために、懲罰でなしに、それを全社へ水平展開する方法は?」を再度考え直しました。
結果、彼だけが最後までの時間を要し、どうしようもないので私からヒントを出しました。
でも、ヒントを出すと結局「それをやれ」と言われて、自発性がなくなるので、言いたくなかったのですが。
そうしたら、いくらヒントを出したからとはいえ、ものすごい回答が返ってきました。
「失敗事例を参考に、エンタメを作る」
#エ~ン~タ~メ
おーーーーーーーーーーーっ
それはすごぉーーーーーーーーーいっ
しくじり先生のイメージで、失敗した人に自分で説明させて、面白おかしく作るということです。どう考えてもそれは面白い。
「エンタメ」という言葉で説明したところに、かれの「天才性」を感じます。
心から、彼を尊敬しました。このことでは。