【臥薪嘗胆の末に】
本当にうれしい。4年ぶりの優良県営建設工事賞受賞!!!
長かった、とてつもなく。
かつては2年連続4現場受賞という栄光もあった。しかし、新卒採用を本格的に始め、戦力を交代せざるを得なくなった。
かつての受賞常連組は指導に回ることになった。
若手がどんどん現場を回すようになったが、お客様からの評価は決して高くはない。それも当然で、経験産業と呼ばれる所以はそこにある。
なんとか現場をこなし、何とかお客様に引き渡す連続。お世辞にも、高評価とは言えなかった。その途中には、労災事故による指名停止という苦渋も舐めた。
3年ぐらい前までは不具合も多く、とても「賞を取ろう」という空気が社内になかった。せいぜい、取れたらいいな、ぐらい。
しかし、昨年ごろより空気が変わりだした。
なにより、幹部社員が育ってきた。若手が、若手ではなく中堅になりつつあった。
2年前、経営計画書に「賞をとる」と宣言した。が、取れなかった。これは私の間違いだった。賞をとるのではなく、「お客様に喜んでいただく」のだった。
喜んでいただく結果に賞があり、賞を目指してはいけなった。よって、基本に立ち返り「決められたルールを守って、喜んでいただく」とした。ただ愚直に。
その結果として、今回は2つの現場が賞をいただくことができた。もちろん、他の現場も負けないぐらい頑張っているし、お客様にも喜んでいただいている。
でも、結果は結果。
事実を事実として受け止め、社員と喜びを分かち合う。もちろん、分かち合う仲間は多ければ多いほどうれしい。
4年前は70人ぐらいの社員だった。今は130名の社員と分かち合える。来年は150名だ。
また、何よりの朗報は、この現場の責任者が30代、20代で補助責任者も20代ということだ。
社内的にも、彼らは決して頂点ではなく、むしろ、さらに若手がその座を虎視眈々と狙っている。そんな競争環境が、何よりの財産だ。
お客様のおかげで、今日があります。ここまで社員を育てていただき、本当に心より深く感謝いたします。