今日は日曜日なので、最近思っていることをつらつらと書いてみようと思います。
最近、いったい誰がライバルなんだろうな~と思います。
当社は公共工事がメインですから、狭義では一緒に入札に参加している会社です。
でも、ライバルの定義を「その会社がいなくなったら、我が社が発展する」
というゼロサムゲームのような相手とします。
で、考えてみました。
O建設さんやS組さんがいなくなったらどうなるのかなあ、と。
少なくとも、そのことが我が社の発展にダイレクトにつながることは無いと思います。
何ら、状況は変わりません。
そこで、ライバルの定義を考え直しました。
入札で邪魔するものではなく、我が社の発展を邪魔するもの、に。
私は、一体何に怯えているんだ、と。
ここで気が付きました!!!!!
我が社の発展を阻害して、僕を怯えさせる怪物の正体それは、それは
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人口減という悪魔、です。
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岩手県の人口が、北上市の人口が減ることが一番の脅威です。
「時代」という言葉にも置き換えられますね。
ここに、手を打たなくては我が社の発展はあり得ない。
逆に言うと、地域の発展と我が社の発展は運命共同体、
ということがわかりました。
私たちが競争するのは、狭義では「工事の品質サービス」です。
これで、入札のライバルとは戦います。
しかし、本来競争しなければいけないのは、
企業としての魅力だったのですね。
この場合の魅力とは「その会社に入りたい」という意味です。
ここを競争して、人口減を食い止める、さらには他からの流入を増やす、
を実現せねば!小さな話で恐縮ですが、当社の社員150人のうち、
昔はほとんどが北上市民でしたが、現在は40名以下でした。
110人は他の市町村、もしくは他の都道府県から入社しています。
この5年で、90人近くが入社しています。
もっと、もっと定着率アップ、流入数アップをしなくてはなりません。
当社1社でできることなど限りがあります。
業界の幹部からは嫌われている私ですが、
もっと業界を挙げて「魅力アップ」につとめませんか?
小さな、ライバル競争に明け暮れていたら、
もっと大きな怪物に飲み込まれる気がします。
「地域の魅力アップ」に果たす「企業の魅力アップ」の割合は、
決して小さくありません。
例えば、こんなことを実現したら
北上市に本社を移転する企業が増えると思いませんか?
若い人がたくさん来て輝く街になると思いませんか。
1.北上市の会社では社員の50%が公共交通機関で通勤する。
車保有率が1台/家を切る。
2.北上市の60歳以上の選挙の投票率は10%以下。
90%は「若い人が決めたことに従う」と思って意図的に投票しない。
3.行政サービスが完全デジタル対応。徹底的に無駄がそぎ落とされ、
市役所という建物が不要になった。
その分が他のサービスに向けられている。
1は当社は目指します。2もやれそう、かな。
3は私の力の及ぶ範囲ではないです。
でも、目指す、と目指さない、は正反対です。
もちろん、上記だけが正しいわけではないので、
経営者たちが上記のような声を上げて競争する地域って、
夢があるし、人口だって増えますよね。
そんな競争を、もっともっとできる地域でありたいな。
当社が変わって、北上市が変わって、岩手県が変わればいいな。