東京から仕事でいらっしゃる方は、押しなべて「そっちにいっても大丈夫ですか?」と聞いてきます。
変な気遣いをさせてしまい、申し訳ないなあと思いながら「感染対策を互いにしっかりやって、仕事しましょう」と返答を返しています。
内定者の研修も東京でありました。内定者には、次のように伝えました。
「このコロナは、必ず語り草になる。将来、子供に『あの時研修で東京に行った。ものすごい対策をしていた。』と語ることができるのは財産だと思う。」
と話し、あとは自分たちで決めてくれ、と伝えました。
自分たちで話し合ったところ、1回は岩手で、2回目は東京で研修を受けよう、ということになりその通りにしました。
研修を通じて「感染対策の最先端を体験した」「東京と言っても、結局みんな同じ人が同じように働いていた」ということを理解できたようです。
少なくとも、彼ら彼女たちは「東京から来た」、というだけで偏見を持つことはないと思います。
今後は、ディズニーランド研修があります。若手社員が対象です。これも内定者研修と一緒で、基本的に「怖い、行きたくない」という人には強制しません。
「怖い」という人に「怖くないよ」と言うのは無理があるからです。
ただし、「あのディズニーがやる感染対策」に興味がない?って話しています。それこそ、将来の語り草になりますよね。
世の中には、いろんなリスクがあり、それらを比較しながら行動します。
実際に、岩手でも1万分の1の人が感染したコロナ(受けた被害)1万分の100人以上が困窮している飲食関係者(受けた被害)どちらが被害が大きいかはそれぞれの判断です。
また、コロナによる被害交通事故による被害これも、被害の程度は個人判断です。
しかし、少なくとも車の運転で60km以上出している人が「コロナは危険、東京に行くのも危険」などと言ってるのは、茶番以外の何物でもないと思っています。
そして、踏み込んで言いますが、世の中の私以外の99%は時速60km以上出して運転していると思います。
事実として、この冬は当社社員及び家族にコロナにかかった人はいません。
逆に社員本人だけで、この冬の事故は10件以上です。これは事実です。
会社として、「払う注意の量」には限度がありますから、それを効果的にするのは社員や家族のためにも、とても大切なことです。
緊急事態宣言で政府がお願いするんだから聞くべきだ!という人もいます。でも、お願いです。法令ではありません。
時速60kmは法令です。どちらが重いか、小学校3年生に聞いてみてください。
ただし、僕自身が育った環境から「偏見」に対して異常な嫌悪感を持っているのも事実です。
岩手以外の人(東京から来た人)に対して偏見を持っている人が多いように感じています。まあ、それも僕の偏見かもしれませんが。
いずれ、コロナのワクチンのスケジュールも見えてきました。
そして、コロナは世界からなくなることはないこと、ずっと付き合っていかなくてはいけないこと、もわかってきました。
今までの生活様式をバージョンアップするチャンスです。僕は、この変化をきっかけに、個人としても会社としてもバージョンアップします。